[2003.02.07]
  死の声


 ▼自殺志願者がネットで集う「自殺系」サイト(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030206203.html


 自殺した彼女からメールが届いたのは,自殺の3日後のことだった。私を呼ぶその声は,求めていた導きに聞こえた。

 自殺願望を持つ者同士が,互いに相談し合うウェブページは多い。もっとも大きいオールト・スーサイド・ホリデーは,自殺方法を教えるガイドファイルを備えており,成功例として14人の自殺者を掲載している。

 10年ほど前に『完全自殺マニュアル』という本が発売され,未成年に販売しないようにするなど,いろいろと規制がされて話題になったことがあった。2001年の日本の自殺者数は3万1042人。ここ2年は減少に転じているが,不況のせいか,借金苦の自殺者の割合は増えている。さて,日本語の自殺マニュアルがネット上にあったとしたら,自殺者は増えるだろうか? 2ちゃんにでも「自殺」という板があったら,どれほど繁盛するものだろうか?

 自由に死ぬことを許さない社会は,不自由な社会だ。命は絶対の個であり,個が向き合うネットワーク上で知識や愛が語られるように,死について語られるのも当然のことでしかない。死への入り口としてあるネットワークは,そのまま死後の場所としての機能も持つ。ほら,ネットワーク上にいると,いなくなったあの人からの声が,聞こえる,でしょ?


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